財務ハイライト
事業報告(2024年4月1日から2025年3月31日まで)
当連結会計年度における世界経済は、地政学リスクの継続、金融政策の変動などの不透明感や一部の国における停滞があったものの、インフレの鎮静化と貿易の持ち直しなどを背景に底堅い成長を維持しました。日本でも、物価上昇が継続したものの、景気は緩やかな成長を維持しました。
このような事業環境のもと、当連結会計年度の当社グループの売上高は、樹脂原料やワニスの増収により299億30百万円(前連結会計年度比13億86百万円、4.9%増)となりました。損益面におきましては、営業利益は18億87百万円(同8億12百万円、75.6%増)、経常利益は19億64百万円(同8億22百万円、72.0%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は14億78百万円(同6億58百万円、80.2%増)となりました。
セグメント別の売上高の概況
化学工業セグメント売上高:293億 12百万円
当セグメントの売上高は、293億12百万円となり、前連結会計年度と比べて13億85百万円の増収となりました。
精密化学品事業売上高:132億 33百万円
医薬中間体、農薬中間体、電子材料、樹脂原料
医農薬中間体の出荷数量は減少したものの、樹脂原料や電子材料の出荷数量が増加したことにより、売上高は132億33百万円となり、前連結会計年度と比べて5億60百万円の増収となりました。
機能材事業売上高:34億 76百万円
接着剤、ゴム薬品
接着剤の出荷数量は減少したものの、ゴム薬品の出荷数量の増加により売上高は34億76百万円となり、前連結会計年度と比べて87百万円の増収となりました。
樹脂添加剤事業売上高:126億 3百万円
加工樹脂、ワニス、可塑剤、その他工業薬品
ワニスの出荷数量の増加により、売上高は126億3百万円となり、前連結会計年度と比べて7億37百万円の増収となりました。
化学分析受託事業セグメント売上高:6億 18百万円
当セグメントの売上高は、土壌調査は減少したものの、作業環境測定や組成・構造解析が増加したため、6億18百万円となり、前連結会計年度と比べて1百万円の増収となりました。
財産および損益の状況
区 分 | 第122期(2022年3月期) | 第123期(2023年3月期) | 第124期(2024年3月期) | 第125期(2025年3月期) (当連結会計年度) |
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売上高 | (百万円) | 32,374 | 30,167 | 28,544 | 29,930 |
営業利益 | (百万円) | 2,708 | 451 | 1,075 | 1,887 |
営業利益率 | (%) | 8.4 | 1.5 | 3.8 | 6.3 |
経常利益 | (百万円) | 2,799 | 458 | 1,142 | 1,964 |
親会社株主に帰属する当期純利益 | (百万円) | 2,064 | 311 | 820 | 1,478 |
1株当たり当期純利益 | 144円03銭 | 21円68銭 | 57円26銭 | 103円18銭 | |
総資産 | (百万円) | 32,418 | 31,069 | 29,720 | 30,407 |
純資産 | (百万円) | 16,749 | 16,571 | 17,211 | 18,499 |
1株当たり純資産額 | 1,168円92銭 | 1,156円45銭 | 1,201円14銭 | 1,291円05銭 | |
自己資本 | (百万円) | 16,749 | 16,571 | 17,211 | 18,499 |
自己資本比率 | (%) | 51.7 | 53.3 | 57.9 | 60.8 |
投下資本利益率(ROIC) | (%) | 11.7 | 1.5 | 4.2 | 6.6 |
(注)「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号 2020年3月31日)等を第122期の期首から適用しており、第122期以降に係る各数値については、当該会計基準等を適用した後の数値となっております。