財務ハイライト
事業報告(2023年4月1日から2024年3月31日まで)
当連結会計年度は、地政学リスクの高まりや物価上昇等に伴う先行き不透明感が継続した一方、コロナ禍から社会・経済活動の正常化が進み、景気は緩やかな回復基調となりました。
当社を取り巻く事業環境は、前年度に引き続きスマートフォン市場の低迷による関連製品の販売が減少するなど、厳しい状況が続きました。
この結果、当連結会計年度の当社グループの売上高は、樹脂原料やワニスの減収により285億44百万円(前連結会計年度比16億22百万円、5.4%減)となりました。損益面におきましては、営業利益は10億74百万円(同6億23百万円、138.3%増)、経常利益は11億41百万円(同6億84百万円、149.4%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は8億20百万円(同5億9百万円、164.1%増)となりました。
セグメント別の売上高の概況
化学工業セグメント
当セグメントの売上高は、279億27百万円となり、前連結会計年度と比べて16億18百万円の減収となりました。
精密化学品事業部
医薬中間体、農薬中間体、電子材料、樹脂原料
樹脂原料や電子材料の出荷数量が減少したことにより、売上高は126億72百万円となり、前連結会計年度と比べて11億83百万円の減収となりました。
機能材事業部
接着剤、ゴム薬品
接着剤およびゴム薬品ともに増収となったことから、売上高は33億88百万円となり、前連結会計年度と比べて1億3百万円の増収となりました。
樹脂添加剤事業部
加工樹脂、ワニス、可塑剤、その他工業薬品
加工樹脂の出荷数量の減少およびワニスの原料価格の低下により、売上高は118億65百万円となり、前連結会計年度と比べて5億37百万円の減収となりました。
化学分析受託事業セグメント
当セグメントの売上高は、土壌調査は増加したものの、石綿分析や組成・構造解析が減少したことにより、6億17百万円となり、前連結会計年度と比べて3百万円の減収となりました。
財産および損益の状況
区 分 | 第121期(2021年3月期) | 第122期(2022年3月期) | 第123期(2023年3月期) | 第124期(2024年3月期) (当連結会計年度) |
|
---|---|---|---|---|---|
売上高 | (百万円) | 32,057 | 32,374 | 30,166 | 28,544 |
営業利益 | (百万円) | 4,015 | 2,708 | 451 | 1,074 |
営業利益率 | (%) | 12.5 | 8.4 | 1.5 | 3.8 |
経常利益 | (百万円) | 4,062 | 2,798 | 457 | 1,141 |
親会社株主に帰属する当期純利益 | (百万円) | 2,615 | 2,063 | 310 | 820 |
1株当たり当期純利益 | 182円52銭 | 144円03銭 | 21円68銭 | 57円26銭 | |
総資産 | (百万円) | 27,958 | 32,417 | 31,069 | 29,719 |
純資産 | (百万円) | 15,237 | 16,749 | 16,570 | 17,210 |
1株当たり純資産額 | 1,063円44銭 | 1,168円92銭 | 1,156円45銭 | 1,201円14銭 | |
自己資本 | (百万円) | 15,237 | 16,749 | 16,570 | 17,210 |
自己資本比率 | (%) | 54.5 | 51.7 | 53.3 | 57.9 |
投下資本利益率(ROIC) | (%) | 16.5 | 11.7 | 1.5 | 4.2 |
(注)「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号 2020年3月31日)等を第122期の期首から適用しており、第122期以降に係る各数値については、当該会計基準等を適用した後の数値となっております。